有名な日本人クラシックミュージシャン

世界で活躍する日本の音楽家たち 21世紀を待たずして、世界に羽ばたき、国際的に絶賛を浴びる日本の音楽家たちが数多くいます。

指揮者(1935～）

旧満州生まれ。1959年、単身ヨーロッパに渡り、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。翌年には、ボストンのバークシャー・センターの指揮者コンクールでも第１位に輝き、フランス国立放送管弦楽団の指揮でデビューしました。以降、ニューヨークフィル、ＮＨＫ交響楽団、カナダのトロント交響楽団などの指揮者、音楽監督に就任、1973年からは、20年以上にわたり、ボストン交響楽団の音楽監督を務めています。日本では、新日本フィルハーモニーの主席指揮者として、また、恩師である斉藤秀雄氏の門下生を集めた、サイトウ・キネン・オーケストラでの意欲的な活動をとおして、広く音楽ファンの支持を集めています。

朝比奈隆指揮者（1908～）

東京生まれ。京都帝大（現在の京椴大学）在学中に、同校のオーケストラに参加、バイオリンと指揮を学びました。1947年から現在まで、関西交響楽団とともに歩み、日本音楽会の重鎮というにふさわしい風格をもちます。ブフレックナーやブラームＸなど、ドイツ的な音楽を得意とし、内外でその業績力鴪く評価されています。これまで、1996年のシカゴ交響楽団をはじめ、海外の一流オーケストラでの客演を多数行っています。

内田光子ピアニスト(1948～）

静岡県生まれ。桐朋学園の「子どものための音楽教室」でピアノを学び、さらに1961年外交官の父とといニウィーンに渡ってからはウィーン音楽院で学びました。同年ベートーベン国際コンクールで第１位を獲得、翌年のショパン・コンクールでは第２位に輝きました。1972年からはロンドンを拠点として活動、モーツァルト、シューベルト、シューマンなどの作品を演奏して高い評価を得ています。

五嶋みどりバイオリニスト(1971～）

大阪府生まれ。バイオリェストの母の薫陶で音楽に目覚め、1982年、わずか10才で渡米、ジユリアート音楽院で学びながら、同年のニューヨーク・フイル・ニューイヤードイブ・コンサートでデビューを飾りました。２度もＥ線を切りながら、最後まで演奏した1986年のバーンスタインとの共演は、ニューヨークタイムズのトップを飾り、後にアメリカの教科書にもとり上げられています。1992年、「みどり教 育財団」を設立、演奏旅行の合用を縫って、世界中で無料のレクチャーコンサー卜を行っています。

安永徹(1951～）バイオリニスト

福岡県生まれ。桐朋学園からベルリン音楽大学に進み、1977年、ベルリン・フィルに入団、1983年に、第一コンサート・マスターに就任しました。現在はオーケストラ1副動の他、室内楽団やソロでも活躍しています。

今井信子　ヴィオラ奏者(1943～）

東京生まれ。桐朋音楽大学４年までバイオリンを学び、ヴィオラに転向して、ジュリアード音楽院で学びました。1968年、ジュネ ーブ国際コンクールで最高位を獲得、現在はオランダに在住し、北西ドイツ音楽 アカデミー教授の席にあります。サイトウ・キネン・オーケストラでは、主席奏者を務め、またヴィオラ普及の ために、東京のカザルス・ホールで定期的なコンサートを開いています。