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無尽蔵にある魅力的な名曲

その気になれば何でもそろっている

クラシック音楽の特色は、何よりもいろいろな種類の曲が無尽蔵にあること。ということ は全てを極めることが不可能で面倒に見える反面、興味しだいではどんな曲でも発掘できる ということである。)例えば長い曲、短い曲、速い曲、遅い曲、緩やかな 曲、変化に富んだ曲、明るい曲、暗い曲、のどかな曲、寂しげな曲、勇壮な曲、静かな曲、 色彩的な曲、深刻な曲、こっけいな曲、夢想的な曲、思索的な曲、敬虔な曲、にぎやかな 曲、民族的な曲、エキゾチックな曲、劇的な曲、幻想的な曲…など、何を想像してもよい だろう。あれこれと思い巡らすと、確かにそれに該当する曲があるのである。それも一曲二 曲の話ではなく、それぞれに数えきれないほどたくさんに。 こんな世界を知り、それらを追いかける楽しみを覚えたら、それこそクラシックとは一生 離れられなくなるのは当然。実際にそういう人は世の中に少なくないのである。これから始めようという大にとって肝心なのは、いかにして興味をもつか、ということだが、それにつ いては前章までである程度姿勢やら方向やらをつかんでいただけたのではないかと思う。い ずれにしても実際に曲を聴くことが第一であることは明らかなので、そのヒントとなるかど うか、この章では、交響曲、管弦楽曲…などのジャンル毎に、だれもがまず聴くことにな るであろう代表的な名曲というのを、ざっとご紹介しておこう。CD購入については、さら に巻末の推薦CDを参考にしていただくと、より便利である。

近づかなければ無価値

前項を補足して、もうひと言。クラシックに関心のある人の中には、好きだというわりに は聴いていない大、流れてきた曲をその時だけ漠然と聴いて「いいですね」などと言ってい る大も多いようである。せっかく「いいですね」と感じる耳があるのなら、もう一歩踏みこ んで、だれの曲、どんな曲…と追いかけたら喜びもいっそう大きいだろうにと私などは思 うのだが、実はレパートリーについても同じことがいえそうである。 いろいろな曲があり、興味しだいでどのようにも発展させられると知ったら、やはり積極 的に方向を定め、次々と実際に聴いてみたいものである。知識として作曲家や曲名を知った のでは、喜びも半分である。実際に聴いてこそ、相互の違いやよさ、関連や流れがわかるの であって、それなしの音楽は靴の上からかくのと同じ。もどかしさから、どこかで飽きてし まいそうな気もする。 音楽は、ただ存在して聴かれることを待っているだけ。私たちが踏み込まなければ何の価 値もないのである。さあ、以下の曲目を手がかりに、あなたもぜひスタートを交響曲から このジャンルで見逃せない作曲家というと、(イドン、モーツァルト、ベートーヴェン、 シューベルト、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、ブルックナ ー、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、シベリウス、マーラー、ショスタコーヴィチらで ある。元祖(イドンは四曲の交響曲を書いたが、聴きものは。ザロモンーセット”と呼ばれ る最後の匸一曲から第一~一四番、および第四五番「告別」あたり。端正な中にも豊 かな曲想と響きがいっぱいの、聴き心地のよさが魅力である。モーツァルト(四一曲)から は、晩年の一七八八年、ニカ月足らずの間に書かれた第三九・四・四一番(後期三大作) がお勧め。天国的・悲劇的・英雄的と形容してもよい異なった曲調を使い分けた見事さに、 引きつけられる筈。ほかに第二五、三五、三六番も、彼らしい特徴を示して人気がある。ベートーヴェン(九曲)から は、第三「英雄」、第五、第六「田園」、第七、第九「合唱つ き」が聴きもの。(イドン、モー ツァルトらの古典派様式を破り、 広がり、リズム、描写性、声楽入 りなど、さまざまな試みを行なっ た軌跡を鮮やかに感じ取ることが できる。シューベルト(九曲)か らは、第七番「未完成」と第八番 「ザーグレイト」の二曲が見逃せない。「未完成」はその名の通り、死後に発見された二楽章だけの作品で美しさきわまりな く、「ザーグレイト」はのどかで長大である。ほかに第五番もいい。ベルリオーズは物語性 をとり入れた「幻想交響曲」が歴史的にも重要な位置にあり、メンデルスゾーン(五曲)か らは第三番「スコットランド」と、第四番「イタリア」が、さわやかな響きを聴かせて魅力 的である。前者は暗く、後者は明るい曲調が特色である。シューマン、ブラームスは、ともに四曲づつ。繊細さに彩られたシューマンからは第一、三、四番。ベートーヴェン的重厚さを示すブラームスからは第一、四番を特に聴いてみた い。ブルックナー(一曲)は、どれも長大な点で目立つが、「ロマッティック」と題され る第四番、および第八、九番あたりが人気が高い。宇宙的な壮大さ、オルガン的な響きが特 色である。チャイコフスキー(六曲)は、独特の暗さが聴く人を引きつけるが、聴きものは 第四、五、六番である。特に「悲愴」と題された第六番は、ふしぎな終わり方をして異色。 ドヴォルザーク(九曲)では、圧倒的な人気の第九番「新世界より」と第八番がお勧め。郷 愁の人といわれる彼独特のメランコリックな曲調がたまらない。 シベリウス(七曲)は、いかにも北欧の風土を感じさせる独特の情緒が身上。第一、二、 四、七番、特に第二番が有名である。またマーラー(一曲)はブルックナー的な長大さと ベートーヴェン的声楽入りの交響曲で知られるが、全体に漂う耽美的、頽廃的なロマンチシ ズムが独特。第一「巨人」、第二「復活」第五、第八「千人の交響曲」のほか、番号なしの 「大地の歌」などが特に人気。ショスタコーヴィチは、旧ソ連時代に活躍したロシアの作曲 家。一五曲ある交響曲は、社会主義リアリズムと呼ばれる、革命的、前進的な作風が特徴だ が、特に人気は第五、七、九番あたり。五番は「革命」の名で親しまれたこともある。 以上のほか、フランク、ボロディン、ラフマニノフ、グラズノフ、ビゼーらにも人気の交響曲がある。興味のある方は、レコード店やカタログをのぞいてみるとよいだろう。

管弦楽曲から

交響曲のような楽章構成に縛られない、自由な形式のオーケストラ(管弦楽)曲。歌劇の 序曲、交響詩、組曲などがあると、先に紹介(第二章)したが、それぞれに書ききれないほ どの名曲がある。ここに挙げるのは、ほんの一部、私の好みで選んだものでる。 まず、歌劇の序曲が独立して人気となったものでは 「セビーリヤの理髪師」序曲、「ウィリアムーテル」序曲(ロッシーニ)、「フィガロの結 婚」序曲(モーツァルト)、「レオノーレ」の序曲第3番(ベートーヴェン)、「魔弾の射 手」序曲(ウェーバー)、「軽騎兵」序曲、「詩人と農夫」序曲(ズッペ)、「ウィンザーの 陽気な女房たち」序曲(二コライ)、「ローマの謝肉祭」序曲(ベルリオーズ)「タンホイ ザー」序曲、「ローエングリン」第一、三幕前奏曲(ワーグナー)、「天国と地獄」序曲 (オッフェンバック)…など。 同じく、序曲以外にも歌劇の中から人気となったもの 「マドンナの宝石」間奏曲(ヴォルフ‥フェルラーリ)、「精霊の踊り」(グルック)、「ダ ッタン人の踊り」(ボロディン)、「ダイスの瞑想曲」(マスネ)…など。歌劇でなく、舞台劇(戯曲)のために付けられた音楽から 「ペールーギュント」組曲(グリーグ)、「真夏の夜の夢」の音楽(メンデルスゾーン)、 「ロザムンデ」の音楽(シューベルト)、「アルルの女」組曲(ビゼー)、「ペレアスとメリ サンド」の組曲(フォーレ)…など。 バレエに付けた音楽から「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」(チャイコフスキー)、「コッペリア」 (ドリーブ)、「春の祭典」「火の鳥」「ペトルーシュカ」(ストラヴィンスキー)、「ダフニス とクロエ」(ラヴェル)「剣の舞」((チャトウリアン)…など。 交響詩の名曲として 「レープレリュード(前奏曲)」(リスト)、「モルダウ」(スメタナ)、「英雄の生涯」「ティ ルーオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(R・シュトラウス)。「海」(ドビュッ シー)、「魔法使いの弟子」(デュカス)、「禿山の一夜」(ムソルグスキー)、「ローマの噴 水」「ローマの松」(レスピーギ)、「中央アジアの草原にて」(ボロディン)、「フインラン ダイア」(シベリウス)…など。 組曲の代表的なものとして「グランドーキャニオン(大峡谷)」(グローフェ)、「シェエラザード」(リムスキー‥コルサコフ)、「動物の謝肉祭」(サンーサーンス)、「水上の音楽」「王宮の花火」(ヘンデル)、 「惑星」(ホルスト)、「展覧会の絵」(ムソルグスキー/ラヴェル編)…など。 その他の名曲として 序曲「イタリア奇想曲」(チャイコフスキー)、「牧神の午後への前奏曲」 (ドビュッシー)、「美しく青きドナウ」「皇帝円舞曲」(J・シュトラウス)、行進曲「威風 堂々」(エルガー)、「大学祝典序曲」(ブラームス)、「青少年のための管弦楽入門」(ブリ テン)、「ピーターと狼」(プロコフィエフ)、「ボレロ」(ラヴェル)、ハンガリー狂詩曲第協奏曲から 独奏楽器と管弦楽の組み合わせによる三楽章の曲(例外もある)だが、主な楽器の協奏曲 について名曲を挙げてみると まず、ピアノ協奏曲では、モーツァルト(二七曲)の第二~二七番。ベートーヴェン (五曲)の第三、四、五番「皇帝」。ショパンの第一、二番。シューマンの「イ短調」。リス ト(二曲)の第一番、ブラームスの第一、二番。サンーサーンス(五曲)の第二、四、五 番。チャイコフスキー(三曲)の第一番、グリーグの「イ短調」、ラフマニノフ(四曲)の二番」(リスト)…など。 第二番、ラヴェルの「左手のための」、ガーシュインの「ラプソディー・インーブルー」 ヴァイオリン協奏曲では、ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン(ホ短調)、 チャイコフスキー(四大協奏曲などと呼ばれる)を筆頭に、の三曲、パガユーニの二 曲、ヴュータン(六曲)の第四、五番。ラロの「スペイン交響曲」、ヴィエニアフスキ(二 曲)の第二番、サンーサーンス(三曲)の第三番、ブルッフ(三曲)の第一番、グラズノフ の「イ短調」、シベリウスの「二短調」、ヴィヴァルディの「四季」…など。ほかにプロコ フィエフ、(チャトウリアン、バルトーク、ベルクらにも名曲がある。 チェロ協奏曲では、(イドンの二曲、ボッケリーニの「変口長調」、シューマンの「イ短 調」、サンーサーンス(二曲)の第一番、ドヴォルザークの「口短調」、ラロの「二短調」、 エルガーの「ホ短調」…など。とりわけドヴォルザークが有名である。 フルート協奏曲では、モーツァルトの二曲と、ヴィヴァルディの「海の嵐」「ごしきひ わ」あたりが広く知られるほか、ジェリヴェ、イベール、ドヴィエンヌ、ダンツィにも作品 がある。 またモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」は二つの楽器が主役だが、見逃 せない名曲といえるだろう。クラリネット協奏曲では、モーツァルトの「イ長調」、ウェーバー(二曲)の第一番。ス トラヴィンスキーの「エボエー協奏曲」。 ホルン協奏曲では、モーツァルトの第一~四番、R・シュトラウス(二曲)の第二番。 トランペット協奏曲では、(イドンの「変ホ長調」。 オーボエ協奏曲では、モーツァルトの「「長調」(じつはフルート協奏曲第二番)、マル チェロの「二短調」、ヴィヴァルディの「へ長調」、R・シュトラウスの「二長調」。 ハープ協奏曲では、ヘンデルの「変口長調」(オルガン協奏曲としても有名)。グリエール の「変ホ長調」、クルムホルツ(六曲)の第六番。 ギター協奏曲では、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」「ある貴神のための幻想曲」。カ ステルヌオーヴォーテデスコ(二曲)の第一番などが主なところ。 そのほか、聴きのがせない名曲として、の「ヴァイオリンとオーボエの協奏曲」 「チェンバロ協奏曲」(各種)、ブラームスの「ヴァイオリンとチェロの二重協奏曲」、バル トークの「ヴィオラ協奏曲」、ジョリヴェの「オンドーマルトノ協奏曲」、ヴィヴァルディの 「マンドリン協奏曲・「長調」「ピッコロ協奏曲」、グラズノフの「サキソフォン協奏曲」、 モーツァルトの「ファゴット協奏曲」…などもある。それぞれに作曲家たちの個性が示さ れていて、魅力充分である。

室内楽曲から

編成規模は小さいながら、このジャンルにもまた、いろいろな名曲がそろっている。 まず最も代表的な組合わせである弦楽四重奏曲の名曲として、(イドン(全七四曲)の第 六七番「ひばり」、第七七番「皇帝」、第七八番「日の出」。モーツァルト(二三曲)の第一 七番「狩」、第一九番「不協和音」。ベートーヴェン(一七曲)の第七、八、九番「ラズモフ スキー」、「大フーガ変口長調」。シューベルト(一五曲)の第二二番「ロザムンデ」、第一四 番「死と乙女」。スメタナ(二曲)の第一番「わが生涯より」。ブラームスの三曲。チャイコ フスキー(三曲)の第一番。ドヴォルザーク(一四曲)の第一二番「アメリカ」、ドビュッ シーの「卜短調」。ラヴェルの「へ長調」、バルトークの六曲…などは見逃せないだろう。 ピアノ、ヴァイオリン、チェロによる「ピアノ三重奏曲」では、ベートーヴェン(一一 曲)の第七番「大公」。シューベルトの三曲、メンデルスゾーン(二曲)の第一番。チャイ コフスキーの「偉大なる芸術家の思い出」、ドヴォルザークの「ドウムキー」…などが代 表曲。さらにピアノと弦楽四重奏による「ピアノ五重奏曲」には、シューベルトの「鱒」 (ただし、ヴァイオリンは一人だけコントラバスに代わる)、シューマンの「変ホ長調」、フ ランクの「へ短調」、ブラームスの「へ短調」、ドヴォルザークの「イ長調」、フォーレ(二曲)の第二番…などの名曲がある。 クラリネットと弦楽四重奏によるクラリネット五重奏曲にも、よく知られた作品がある。 モーツァルトの「イ長調K五八一、ウェーバーの「変口長調」、ブラームスの「口短調」、 レーガーの「イ長調」である。ほかにマイアペーア、ヒンデミットの曲も比較的知られている。 六重奏以上では、「弦楽六重奏曲」(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各二)に、ブラーム スの二曲、シェーンベルクの「浄夜」という名曲があり、管を加えたベートーヴェンの「七 重奏曲」も人気が高い。「八重奏」では、弦楽四重奏にヴァイオリン、クラリネット、ホル ン、ファゴットが加わったシューベルトの「八重奏曲へ長調」と、弦楽四重奏を重ねた形の メンデルスゾーンの「弦楽八重奏曲」の二曲が、シンフォニックな響きを聴かせて人気がある。 さて、これらの他にピアノといろいろな楽器とを組合せた、「ソナタ」というのが各種存 在する。例えばベートーヴェンのヴァイオリンーソナタ(九曲)の中の第五番「春」、第九 番「クロイツェル」とか、フランク、ブラームス(三曲)らのヴァイオリンーソナタ。ベー トーヴェン(五曲)、ブラームス(二曲)、フォーレ(二曲)、ドビュッシーらの「チェロー ソナタ」。ブラームス(二曲)の「クラリネットーソナタ」。、ヘンデルらの「プルー トーソナタ」。モーツァルトの「ファゴットーソナタ」…といった曲である。 ていねいにひろっていくと際限がなく、なおつけ加えたいドビュッシーの「フルート、ヴィオラ、「プのソナタ」や、ブラームスの「ホルン三重奏曲」、モーツァルトの「オーボエ四重奏曲」「フルート四重奏曲」「ピアノ四重奏曲」、シューベルトの「アルペジョーネーソナタ」…なども含めて、興味のある方はぜひCDカタログなどをご覧になるとよいだ

独奏曲から

代表的なのはピアノの独奏曲で、これはソナタを筆頭に、「組曲」「夜想曲」…など、い ろいろな曲種と名曲がある。一例を挙げると ピアノーソナターベートーヴェン(三二曲)から、第八番「悲愴」、第一四番「月光」、 第二三番「熱情」。モーツァルト(一七曲)から第一一番「トルコ行進曲つき」。ショパン 三曲)から第二番「葬送」。リストの「口短調」、シューベルト(二一曲)の第二一番。 組曲の「イギリス組曲」「フランス組曲」、ムソルグスキーの「展覧会の絵」、 シューマン「子供の情景」、チャイコフスキー「四季」、ドビュッシー「子供の領分」。 即興曲-シューベルトの八曲、ショパン(四曲)から第四番「幻想」。 前奏曲-の「平均串クラヴィア曲集」(二集四八曲)、ショパンの「二四の前奏 曲」、ドビュッシーの「前奏曲集」(二集二四曲)、ラフマニノフの二四曲。 変奏曲-モーツァルトの「キラキラ星変奏曲」、ベートーヴェンの「ディアベリ変奏 曲」、ブラームスの「ヘンデルの主題による変奏曲」。 練習曲-ショパンの二七曲、ラフマニノフの「音の絵」(二集一八曲)、リストの「超絶 技巧練習曲」(一二曲)。 夜想曲-ショパンの二曲、フィールドの一九曲、フォーレの一二曲。 その他-(ンガリー狂詩曲(一九曲、リスト)、無言歌集(五一曲、メンデルスソー ン)、抒情小曲集(六六曲、グリーグ)、ポロネーズ(一八曲、ショパン)、ワルツ集 (二曲、ショパン)…などだが、これらのほかに単独の曲がワンサとある。幅広さ は無限といってよく、響きや個性も多彩である。 ピアノ曲以外では、の「無伴奏ヴァイオリンーソナタとパルティータ」(六曲)、 「無伴奏チェロ組曲」(六曲)「無伴奏フルートのためのパルティータ」、ドビュッシーの 「シリンクス(パンの笛)」、テレマンの「一二の幻想曲」(フルート)、コダーイの「無伴 奏チェローソナタ」、タルレガの「アル「ンブラの思い出」(ギター)、(ツセルマンの「泉」 ハープ)、の「トッカータとフーガユ短調」をはじめとするオルガン曲…などを除 けば、大半の曲がピアノやオーケストラの伴奏つきである。対等に活躍しないこれらの伴奏 は無視するとして、主な独奏曲の名曲を独断的にひろってみると、変奏曲-モーツァルトの「キラキラ星変奏曲」、ベートーヴェンの「ディアベリ変奏 曲」、ブラームスの「ヘンデルの主題による変奏曲」。 練習曲-ショパンの二七曲、ラフマニノフの「音の絵」(二集一八曲)、リストの「超絶 技巧練習曲」(一二曲)。 夜想曲-ショパンの二曲、フィールドの一九曲、フォーレの一二曲。 その他-(ンガリー狂詩曲(一九曲、リスト)、無言歌集(五一曲、メンデルスソー ン)、抒情小曲集(六六曲、グリーグ)、ポロネーズ(一八曲、ショパン)、ワルツ集 (二曲、ショパン)…などだが、これらのほかに単独の曲がワンサとある。幅広さ は無限といってよく、響きや個性も多彩である。 ピアノ曲以外では、の「無伴奏ヴァイオリンーソナタとパルティータ」(六曲)、 「無伴奏チェロ組曲」(六曲)「無伴奏フルートのためのパルティータ」、ドビュッシーの 「シリンクス(パンの笛)」、テレマンの「一二の幻想曲」(フルート)、コダーイの「無伴 奏チェローソナタ」、タルレガの「アル「ンブラの思い出」(ギター)、…などを除 けば、大半の曲がピアノやオーケストラの伴奏つきである。対等に活躍しないこれらの伴奏 は無視するとして、主な独奏曲の名曲を独断的にひろってみると、ヴァイオリン曲でサラサーテの「チゴイネルワイゼン」、トルトラの「スーヴュール(思 い出)」、サンーサーンス「序奏とロンドーカプリチオーソ」、クライスラー「愛の喜び」、 「ウィーン奇想曲」。 チェロ曲でサンーサーンスの「白鳥」、フォーレの「夢のあとに」、カタロニア民謡「鳥の 歌」、ポッパーの「妖精の踊り」。 フルート曲でドップラーハンガリー田園幻想曲」、ジュナンの「ヴェニスの謝肉祭」。 オーボエ曲でジューマンのコニつのロマンス」。 クラリネット曲でポーランド民謡の「クラリネットーポルカ」。 ホルン曲でデュカの「ヴイラネル」。 トランペット曲でクラークの「トランペットーヴォランタリー」。 ・などは、まずだれもがまっ先に聴くのではなかろうか。しかしこれらはあくまでも一 部も一部。実際にはその数倍もの該当曲があるといってよいだろう。楽器ごとにどんな曲が 聴きものかは、拙著『名曲の意外な話』(音楽之友社刊)にもまとめているので、必要のあ る方はご覧になっていただくと便利かと思う。

声楽曲から

もしかすると、最も曲数が多いジャンル。何をお勧めするかも人によって意見が異なる が、一応筆者の好みで選んでみるとまず歌曲からは、シューベルト、シューマン、ブラームス、トスティ、ヴォルフ、マー ラー、ドビュッシー、R・シュトラウスらに、見逃せない作品がある。 例えばシューベルトの「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」「白鳥の歌」(三大歌曲集)。 シューマンの歌曲集「リーダークライス」「ミルテの花」「女の愛と生涯」「詩人の恋」。ブ ラームスの「マゲローネのロマンス」「かいなきセレナード」「日曜日」ほか。トスティの 「四月」「理想」「セレナータ」ほか。ヴォルフの「メーリケ歌曲集」「アイヒエンドルフ歌 曲集」。マーラーの歌曲集「さすらう若者の歌」「こどものふしぎな角笛」「なき子をしのぶ 歌」。ドビュッシーの「忘れられた小唄」「華やかな宴」。R・シュトラウスの「万霊節」「セ レナード」「献呈」…といった作品である。いずれも作曲者たちの個性を示す、旋律や情 緒、詩との融合がすばらしい。 ほかにモーツァルト(すみれ、春への憧れ)、ベートーヴェン(アデライーデ、君を愛 す)、メンデルスゾーン(歌の翼に)、グノー(セレナード、アヴェーマリア)、ムソルグス キー(蚤の歌)、チャイコフスキー(ただ憧れを知る者だけが)、ドヴォルザーク(わが母の 教え給いし歌)、マスネ(エレジー)、フォーレ(夢のあとに)、デュパルク(旅への誘い)、ショーソン(愛と海の詩)、レオンカヴァレロ(マッティナータ)、アーン(わが歌に翼ありせば)…らにも、よく聴かれる名歌がある。 合唱曲からはジャヌカンの「鳥の歌」、オルフの「カルミナーブラーナ」、ショスタ コーヴイチのオラトリオ「森の歌」、シューマンの「流浪の民」、フラームスのワルツ集「愛 の歌」、J・シュトラウスの「美しく青きドナウ」、マッチンギの「浦のあけくれ」などが代 表的。ほかにベートーヴェンの「合唱幻想曲」、(イドンのオラトリオ「四季」、オペラの中 の合唱曲などもある。 民謡では、イギリスから「ロンドンデリーの歌」「故郷の空」「アニー・ローリー」「夏の 名残りのバラ」。イタリアから「サンタールチア」「オー・ソレーミオ(私の太陽)」「帰れソ レントへ」。スペインから「ラーパロマ」「アイーアイーアイ」。ドイツから「ローレライ」 「別れ」。ロシアから「黒い瞳」「ヴォルガの舟歌」「ともしび」。アメリカから「深い河」「懐 しのヴァージュア」「アロ「オエ」。フランスからは「アヴィニョンの橋の上で」。インド ネシアから「ブンガワンーソロ」…などを選んでみよう。それぞれにお国ぶりを示して魅 力的。ご存知の曲が多い筈である。 ほかに、オペラ(歌劇)の中のアリアと合唱曲、宗教声楽曲の名歌があるが、これについ ては以下の項に含めたほうがいいかもしれない。

オペラ(歌劇)から

芝居と音楽との融合芸術オペラには、「見る楽しみ」と「聴く楽しみ」とが同居している が、あれこれの事情から、自由に作品を選べるのはCD(レコード)、LD(レーザー・ ディスク)、ビデオなどによってである。言葉の問題を考えると、いきなり音声だけのCD よりは、あらかじめ映像つきのLDなどでどんな作品かを把握してからがよさそうだが、さ てどんな作品がお勧めか、国別に代表的な作品をピックアップしてみよう。 まず発祥国イタリアからは、ロッシーニの「セビーリヤの理髪師」(美女を見そめた伯爵 のために活躍する知能的な理髪師の話)、ヴェルディの「リゴレット」(好色な公爵に娘を奪 われ殺されてしまう家臣リゴレットの悲劇)、「椿姫」(パリを舞台にした高級娼婦の悲恋物 語)、「アイーダ」(古代エジプトの若き将軍と、エチオピア王女との恋の悲劇)、ドユゼッ ティの「愛の妙薬」(スペインの田舎町を舞台に、惚れ薬をめぐって巻き起こる恋の騒動)、 ベルリーニの「ノルマ」(支配者であるローマの将軍を愛してしまった巫女ノルマの悲劇)、 マスカーニの「カヴァレリアールスティカーナ」(軍隊帰りの若者が人妻となっている昔の 恋人と逢ったことから起こる悲劇的な結末)、プッチーニの「蝶々夫人」(日本の長崎を舞台 にしたアメリカの海軍士官と、芸者蝶々さんとの結婚悲劇)、「ラーボエーム」(パリの裏町にくり展げられる、貧しき若者たちの恋愛模様)…などが聴きもの。 ドイツ、オーストリアからは、モーツァルトの「フィガロの結婚」(ロッシーニの「セ ビーリヤの理髪師」の後編にあたる話。家臣に引立てられたフィガロの結婚をめぐる騒動)。 「魔笛」(魔法の笛をもらって王女救出に向かった王子の冒険譚)、ベートーヴェンの「フィ デリオ」(政敵により捕らえられた夫を救出しようとする妻の愛)、ウェーバーの「魔弾の射 手」(ボヘミアの森を舞台にした射撃大会のてんまつ)、ワーグナーの「タンホイザー」(中 世ドイツの歌合戦を背景にした純愛物語)、「ニーベルングの指環」(ラインの川底に眠る黄 金をめぐって、天上の神、地上の巨人、地下の小人たちが争いをくり広げる四部作)…な ど。ほかにR・シュトラウスの「ばらの騎士」、グルックの「オルフェオとエウリディー チェ」などもお勧め。 フランスからは、グノーの「ファウスト」(悪魔と取引をして青年に戻ったファウストと 恋人マルガレーテとの悲劇的な愛)、ビゼーの「カルメン」(奔放なジプシー女をめぐる恋の 悲劇)。ロシアからは、チャイコフスキーの「エフゲユーオネーギン」(厭世主義者の貴族オ ネーギンの恋の変容)、ムソルグスキーの「ボリスーゴドノフ」(皇位継承にまつわる内乱と 民集の力を描く歴史劇)、アメリカからは、ガーシュインの「ポーギーとベス」(貧困な黒人 社会を舞台にした痴情と犯罪)…などが見逃せないだろう。なお、オペレッタの名作では、J・シュトラウスの「こうもり」、オッフェンバックの「ホフマン物語」などが代表的。まずはだれもが聴くこと になるに違いない。

宗教音楽から

キリスト教(カトリック、プロテスタント)に関係のある曲がほとんど。というと、これ を信仰していないとわからないと心配する人がいるかもしれないが、そんなことはない。純 粋に音楽的にとらえて、その雰囲気なり緊迫感、曲調、構成などに注目してもよいし、作曲 者の心情や生き方、時代などに思いを馳せながら聴くのもいい。他のジャンルの作曲にな い、独特の感動が得られて、これまたすばらしい世界をだれもが実感する筈である。 このジャンルで見逃せない作品としては、J・S・の二曲におよぶ教会カン タータから、第六一番「来たれ、異教徒の救い主よ」、第一六番「神の時は最上の時な り」、第一四番「目覚めよと呼ぶ声あり」、など。あ るいは同じの「口短調ミサ」、モーツァルトの「載冠ミサ曲」K三一七、ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」などのミサ曲。 の「マタイ受難曲」「ヨ「ネ受難曲」。 の「クリスマスーオラトリオ」、ヘンデルのオラトリオ「メサイア(救世主)」、( イドンのオラトリオ「天地創造」。 モーツァルト、ベルリオーズ、ヴェルディ、ブラームス、フォーレの「レクイエム」。 パレストリーナ、ペルゴレージ、ロッシーニ、ドヴォルザークの「スターバトーマーテル (悲しみの聖母)」(十字架上のキリストを仰ぐマリアの歎きをうたう聖歌。ラテン語。 のモテット「イエス、わが喜び」BWV二二七、「来れ、イエスよ、来れ」BWV 二二九「主を讃えよ、すべての異教徒よ」BWV二三。モーツァルトの「エクスルターテ ーユビラーテ「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」K一六五、「アヴェーヴェルムーコルプス」K 六一八。のコラールから、「エホバよ、われ汝に向かいて歌わん」BWV二九九。などが主なところ。しかし、そういわれてもなお近づき難いと思う人は、これらの中 から特に独立してポピュラーになっている次の曲。すなわち、「メサイア」の中の「「レル ヤーコーラス」だとか、カンタータ第一四七番の中の「主よ、人の望みの喜びよ」、「エクス ルターテーユビラーテ」の中の「アレルヤ」など。あるいはグノーほか多くの作曲家が書い ている「アヴェーマリア」、フランクの「パニスーアンジェリクス(天使のパン)」、合唱団 がよくとり上げるヴィヴァルディの「グローリア」などの作品を聴いてみるとよいだろう。 いづれも心が洗われるような清らかな旋律と雰囲気が、宗教音楽のすばらしさをたっぷりと 伝えてくれる筈である。
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