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指揮者の役割

指揮者と聴衆

様会な楽器を携えて居並ぶメンバーの前に徒手空拳で現れ、身振り手振り と表情だけで音楽を演奏する(あるいはさせる)のが指揮者です。 指揮者に対する評価は、おしなべて演奏家に対するものより厳しいものが あります。それは、彼が100人あまりもの芸術家を相手に、自己主張しつつ 音楽をまとめあげるという難事業を、完璧に近くこなす存在であるべきだ、 と考えられているからです。 オーケストラは、いわばひとりの指揮者の楽器といってもよいでしょう。 ところで、同じオーケストラで、同じ曲を演奏しても、指揮者によって演奏 の内容が変わることをご存じでしょうか。 同じ曲を指揮するとき、ある指軍者は、じっと暝目し、腕を前に突き出し たまま数小節を演奏させます。突き出した腕の先にはかたく握った拳骨。一 般の人が見れば、なぜ合図を出さないのだろうかといぶかしく思うほど。と ころが別な指揮者の場合は、最初から踊っているかと見紛うばかりの大活躍。 終始、腕を振り上げ、ぶん回し、汗をかきかきメロディーを歌い…。 このように、それぞれの指揮者の表青に營陛があるとしても、オーケスト ラの出す音が必ずしも暝目的だったり、あるいは快活であるように聴こえる わけではありません。テンポや曲想にそれぞれの指揮者の解釈が表れ、異な つた印象で聴こえる場合もありますが、初心者が、その差を聴き比べる 基準は、第一に、曲全体を聴き終えた後の満足感や、充足感、加えてじ わりと心に残る後味にあります。 一般的な演奏会で見る指揮者の姿は、後ろ姿のみ。どのような表青で オーケストラをリードしているのかなど、知る由もありません。しかし、 嬉しいことにテレビでなら、指揮者の顔の変化に関する研究心が十分に 満足されます。その指揮ぶりがすんなり受け入れられる指揮者なら、彼の音楽も気に入る場合が多いよ うです。 好みの指揮者を見つけて、その指揮者の演奏をあれこれ聴いてみるのも、 クラシック音楽に親しむひとつです。

指揮者の役割

選曲

指揮者は、おもに、ひとつのオーケストラの専任になる場合と、客演指揮者として様会なオーケストラ に招かれる場合とがあります。専任の音楽監督に任命されると、そのオーケ ストラの定期演奏会の演目を決定したり、欠員メンバーのオーディションやパートリーダーの選抜などに参加することもあります。 指揮者は、それぞれが得意分野をもっています。オーケストラも同様で、 この作曲家の作品を演奏させたらこのオーケストラの右に出るものはない、 といった評価がしばしばされます。 指揮者は、自分の好みやオーケストラの得意分野、さらに主催者の 要望などを総合して、コンサートのプログラムを決定します。

研究

演目が決定すると、指揮者はそれらの楽譜を徹底的に研究します。それま でに演奏された、偉大な指揮者の解釈や演奏を参考にしつつ、独自の演奏世 界を創り上げなくてはなりません。膨大な総譜を暗譜しながら、曲の速さや 強弱などについて、細かく演奏計画を立てていきます。 同時に、オーケストラの編成を決定し、リハーサルの計画を立てます。そ のオーケストラが初めて取り組む曲や、むずかしい曲には多くの時間を割り 当てます。協奏曲(コンチェルト)の場合は、独奏者(ソリスト)を決定す ることもあります。 オペラを指揮するときは、舞台の進行とオーケストラがぴったり合うよう に演出家と細かい打ち合わせをし、そのタイミングを頭に入れなくてはなり ません。

リハーサル

ホールにメンバーを集めて練習をします。ヨーロッパのオーケストラはす べて公営のため、専用のホールを使います。しかし、日本のオーケストラは 民営で、ほとんどがホールを持っていないため、通常は練習場を借りて練習 します。 指揮者が楽曲をどのように演奏したいのかを楽団員に伝えながら、ざっと 全曲を通し、それから各パートに分かれて細かい点を打ち合わせます。ふた たび全体練習に戻ると、小節、楽節、楽章と区切りながら、何度も繰り返して練習します。協奏曲の場合は、ソリストと息を合わせるために緻密な練習をすることもあります。

演奏

万雷の拍手に迎えられて指揮台に上り、これまでの練習の成果を余すとこ ろなく発揮します。指揮者もオーケストラも最高の集中のなか、互いの能力 を最大限に引き出します。練習が足りなく、指揮者の暗譜も不完全な場合は、 指揮者とオーケストラぱいがみ合い、互いに相手を無視していることもある のです。

指揮者の仕事を見学する

期待の拍手を浴びて登場し、感動の拍手に送られて退場する。指揮者が力を発揮するのは、本番と同時に、リハーサルの進め方だといわれます。オーケストラにおけるリハーサルは、単なる練習というより、オーケストラ全てのメンバーに余すところなく理解してもらう相互理解の場。クラシック音楽ファンなら、初めはバラバラだった演奏が、指揮者の手腕で筋の通った主張のある表現にまとまって いく過程を、一度はのぞいてみたくなるでしょう。実は、リハーサルを公開するオーケストラや、ゲネプロ(最終リハーサル)を見せるホールがあり、チケット料金も割安になっています。興味のある人は、ぜひホールに問い合わせてみましょう。

指揮者の誕生と、そのうつりかわり

独立した職業として指揮者が誕生したのは、19世紀中頃のこと。それま では、作曲家が自らの作品を指揮していました。ベートーベンにいたるまで、 作曲家の身分は雇われ音楽監督であり、個人所有の楽団の統率係。儀式や宴 会のたびに新作を披露すべく作曲し、それを楽団員に演奏させていたのです。 指揮の方法は様会でした。たとえば、フランスの宮廷で活躍したリュリは、 金や銀に輝く大きな杖のような棒で、拍ごとにドシン、ドシンと床を打つ指 揮法をしていました。彼は大変激しやすい性格だったらしく、演奏が思い通 りにならないと、大声で罵ることも多く、その演奏を聴く人会は、棒の音と 怒鳴り声の騒会しさに呆れるばかりだったとか。リュリは、指揮棒でしたた か自分の足の親指を叩き潰してしまい、これがもとで亡くなったそうです。 バッハやヘンデルは、チェンバロを演奏し、その音でテンポやタイミング を合わせるという指揮法でした。バロックの巨匠は血の気が多いのか、彼ら の気の短さもまた後肚に伝わるほどでした。バッハは下手な演奏者を容赦な く罵倒し、ヘンデルは文句を言ったプリマを窓から放り出そうとした、など というエピソードもあります。 モーツァルトやハイドンは、時と場合で、チェンバロとバイオリンを持ち かえ、弾きながら合図を送るという、忙しい指暉の方法をとりました。晩年、 イギリスに旅したハイドンは、英語が話せなかったため、ロンドンの楽団員 にバイオリンを弾いて見せながら、自分の音楽を伝えていたそうです。モー ツァルトは、晩年、オーケストラの人数が増えるにつれ、手だけで指揮をし たこともあったようです。 偉大なピアニストでありながら、楽器を演奏せずに指揮をしたのがベート-ベンです。したがって、オーケストラの前に立ち、手や身振りで指揮をする方法を考え出しだのは、ベートーベンかもしれません。しかし、彼の指揮 は、小さな音のときはしゃがみ込み、大きな音のときは背仲びをするという 大変奇妙なものでした。 ベートーベンの指揮は不評でしたが、彼の音楽をこよなく愛したワーグナ ーは、50代になるまで、おもにベートーベンの曲を指揮して生活を成り立 たせていました。指揮法の基礎を隍立したのは、ワーグナーだといわれてい ます。この頃から、古い時代の音楽を、才附軍者が選び出し、解釈するという、現在のようなかたちが始まります。

指揮者になるには

指揮者になるには、まず音楽に対する深い愛情、超人的な体力、我の強さ、 素晴らしくよい耳、楽観主義と孤独に耐える精神力が必要です。また、あら ゆる楽器の演奏能力を深く理解しており、音楽理論に精通し、交響曲 の総譜を暗譜できることも条件にあげられます。さらに、数種類の楽器を弾 きこなせれば申し分ないでしょう。 多くの人会の憧れを集めるだけに、競争の激しい、厳しい職業ですが、豊 かな人柄や人間的な魅力をもつ指揮者が、聴衆の支持と楽団員の信頼を得る ことはいうまでもありません。

世界も名指揮者

演奏や作曲をせず、指揮そのものを職業とした最初の人物は、19世紀口 マン派の時代に活躍したハンス・フォン・ビューローです。彼は、ワーグナ ーの妻となったコジマの最初の結婚相手としても知られています。 ビューロー以降、指揮者は、楽譜から新たな音楽世界を引き出す、創造的 な仕事として迎えられるようになっていきます。 当時、指揮者が職業となった背景には、多くの作曲家が積み上げた膨大な 作品が、一般向けの演奏会で上演される機会が増えたことと、オーケストラ が巨大化したことがあげられます。 そして20世紀になると、指揮者は芸術家としてその地位を確立します。 交通手段の発達によって、ヨーロッパの指揮者がアメリカに飛び、録音機器 の発明によって、あまたの国会に西洋の音楽が浸透していきました。また、 指揮者たちの側圧に大きな影響を与えたのがナチス・ドイツの存在です。ユ ダヤ系の人会はもちろん、多くの音楽家が亡命し、世界中にヨーロッパの音 楽を広めました。 20世紀の代表的な指揮者には、次のような人会がいます。

★ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

1886年ドイツ、ペルリン生まれ。1954年没。マンハイム国立歌劇場~ベ ルリン国立歌劇場~ベルリン・フィル常任指揮者。ニューヨーク・フィル、 ウィーン・フィルの常任指揮者も兼任。今世紀、もっとも優れた指揮者とい われています。温かく、透明な響きと、劇的な表現に卓越した才能をみせま した。

★アルトゥー口・トスカニーニ

1867年イタリア、パルマ生まれ。1957年没。チェロ奏者として出発し、 指揮者としてのデビューは代役でした。トリノ王立歌劇場~ミラノスカラ座 ~ニューヨーク・フィルなど。NBC交響楽団は、彼のために組織されたオ ーケストラです。イタリア人ながらドイツ音楽にも精通し、熱気溢れる指揮 法が特徴です。

★ヘルベルト・フォン・カラヤン

1908年ザルッブルク生まれ、1989年没。1956年から亡くなる年までベル リン・フィルの終身指揮者として君臨しました。録音の効果をもっとも効果 的に利用した指揮者とされ、「帝王」と冠されて尊敬を集めました。營陛的 な指揮ぶりが知られ、緻密で細部まで磨き上げられた珠玉の名演奏を数多く 残しています。

★ブルーノ・ワルター

1876年ドイツ、ベルリン生まれ。1962年没。9才でピアニストとしてデ ビュー。17才のときにケルン歌劇場で指揮者としてデビュー。マーラーに 認められ、大きな影響を受けました。ウィーンとドイツを中心に活躍後、ナ チスを逃れてニューヨーク・フィルに。指揮ぶりは穏和で雄大、旋律をよく 歌わせる情緒的才能に優れています。

★カール・ベーム

1894年オーストリア生まれ。1981年没。バイエルン国立歌劇場~ウィー ン国立歌劇場~ウィーン・フィルなど。ドイツ・オーストリアの音楽を得意 とし、とくに親交のあったベルクやリヒヤルト・シュトラウスの作品をとり 上げました。自然な流れを保ちつつ、音楽的世界を厳格に造形してゆく手腕 に優れています。

★ジョージ・セル

1897年ハンガリー、ブダペスト生まれ。1970年没。11才のときピアニス卜としてウィーン・フィルと共演、16才で指揮、さらに17才ではベルリン・フィルで自分の作品を指揮した神童です。第2次大戦を機にアメリカに とどまり、NBC交響楽団~クリーブランド管弦楽団で活躍しました。

★レナード・バーンスタイン

1918年アメリカ、マサチューセッツ州生まれ。1990年没。作曲家、指揮 者、教育者、ピアニスト。ニューヨーク・フィルでの活躍と、ミュージカル 「ウェスト・サイド・ストーリー」の作曲や、脚本、司会、指揮を担当した 音楽教育番組「ヤング・ピープルズ・コンサート」で知られています。

★カルロス・クライバー

1930年ベルリン生まれ。偉大な指揮者、エージヒ・クライバーは実父で す。ヴェルテンペルク国屁劇場~バイェルン国立歌劇場~バイロイト、ウィ ーン国立歌劇場、コヴェント・ガーデン、スカラ座など。客1寅指揮者として 世界中の著名なオーケストラを巡り、多くの名演奏を残しています。

★ゲオルク・ショルティ

1912年ハンガリー、ブダペスト生まれ。バイェルン国立歌劇場~コヴェ ント・ガーデン王忽次劇場~シカゴ交響楽団~ロンドン・フィルなど。シカゴ交響楽団を世界有数のオーケストラにまで高め、後進の指 導にも力を注いでぃます。

★シャルル・ミュンシュ

1891年フランス、ストラスブール生まれ。1968年没。パリ音楽院~ボス トン交響楽団~パリ管弦楽団。ドイツ系の曲を得意とし、世界中を客演しま した。レパートリーも古典派から近代までと幅広く、独仏の芸術性を融合さ せながら、気迫溢れていました。

★ダニエル・バレンボイム

1942年アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。7才でピアニストとしてデビュー。イスラエルに移住後、フルトヴェングラーに認められ指揮者になりました。ピアノを独奏しながら、協奏曲の指揮をすることもあります。 パリ管弦楽団~シカゴ交響楽団~ベルリン州立歌劇場。各国のオーケストラ の個生や独特の音楽性を引き出す手腕に優れています。

★エフゲニー・ムラヴィンスキー

1906年ソビエト連邦(当時)ペテルブルグ生まれ。1988年没。1938年の 全ソ連指揮者コンクールに優勝し、レニングラード・フィルの常任指揮者に。 厳しい練習は有名で、ショスタコービッチなどの作品で、他の追随を許さな い完成度の高い世界を創り上げました。

★オットー・クレンペラー

1885年ポーランドのブレスラウ(当時はドイツ領)生まれ。1973年没。 ドイツ各地の歌劇場で活躍後、ナチスを逃れてロサンジェフレス・フィフレヘ。 戦後はブダペスト管弦楽団~ニュー・フィルハーモニア。怪我と大病に侵さ れながら、優れた録音を数多く残しました。

★クラウディオ・アバド

1933年ミラノ生まれ。ミラノ・スカラ座~ウィーン・フィル~ウィーン 国立歌劇場~ベルリン・フィル。バランスのよい音楽性と、誠実な人柄が人 気。ムソルグスキーを得意とし、現代音楽の熱心な紹介者でもありますO★ジェイムズ・レヴァイン 1943年アメリカ、シンシナティ生まれ。10才でピアニストとしてデビュ ー。メトロポリタン・オペラ~ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、シカ ゴ交響楽団など。現代の指揮者の立場は、専制君主ではなく民主的であるべ きだとの考えをもち、明るく明快な演奏を得意とします。

★ハンス・クナッパーブッシュ

1888年ドイツ、エルバーフェルト生まれ。1965年没。エルバーフェルト 劇場~ライプッイヒ私立劇場~フリードリヒ劇場~ミュンヘン国立歌劇場 ~ウィーン国立歌劇場など。ワーグナーの作品を得意とし、ざっくばらんな 性格から「クナ」の愛称で親しまれました。

★カール・ジューリヒト

1880年ドイツ、ダンツィヒ生まれ。1967年没。オルガン製作の家に生ま れ、11才で作曲家としてデビュー。15才で指揮を始めました。戦中スイス に亡命し、スイス・ロマンド管弦楽団に。ウィーン・フィルやベルリン・フ ィルなどで客演、温かい人柄が楽団員に慕われました。日本では、このほか、ヴラディミール・アシュケナージ、アンドレ・クリ ュイタンス、ヴォルフガング・サバリッシュ、ジュゼッペ・シハポリ、ホ ルスト・シュタイン、セルジウ・チェリビダッケ、シヤルル・デュトワ、ア ンドレ・プレヴィン、スーピン・メータなどがよく知られています。 指揮者の登場で、偉大な作曲家たちの頭の中で鳴り響いていた音楽が、次 第にその姿形を表してきました。客観的な立場からオーケストラの音を創り 上げる指揮者がいることで、作曲家たちの理想の音楽が、琢磨され現実のも のとなっていくのです。現在は、クラシック音楽がもっとも素晴らしい技術 と音で演奏されている時代といってもよいでしょう。
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